鈴音
5分くらい待ったが立候補は現れず、くじ引きで決めることになった。

こういう運の要素が強すぎるゲームは嫌いだ。

どちらかといえば、対戦ゲームやパズルゲームを好む。

「俺はバイトで生活費稼いでいるので無理です。」

と北川が担任に嘘をついたが、要求は拒否された。

それはそうだろう、北川は毎日のように俺と放課後をだらけて過ごすのだから。

それに、北川は学業を終えた後でバイトに専念する、なんて真面目な高校生には見えない。
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