鈴音
 あまりの嬉しさでその日の授業に集中できなかった。

あまり話したこともないのに、森里さんが俺を頼ってくれたのは嬉しい。

道を教えたことで、親切な人、優しい人、と思ってくれているのだろうか。

まったくもってその通りなので、ぜひそう思い続けていてほしい。
 
 前置きはともかくとして結局は森里さんと仲良くなれず、前に進めなかったから、いいきっかけが出来た。

「チャンスが巡ってきたな!」と北川は言い、応援してくれているようだ。
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