鈴音
 女性専用の品物を見てまわるということが今までなかったのと、隣にあの森里さんがいるということで、俺はまるで冒険家が新しい島に上陸するかのようにわくわくしていた。


「ミュールっていっても高いのから安いのまで色々あるんだね~」

俺は当たり前のことを言う。

何だって同じだよね。高いものから安いものまである。


「でも私は値段よりも、見た目とか長く履けそう、とかで選んでるけどね~」
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