切なさに似て…
何も手がつかない、何も考えられない。

それでも、朝には起きて会社へ向かう。仕事に追われてキーボードを打つ。

何をしたのか、何がしたいのかわからない。

抜け殻状態の思考に、必死でついて行けているのか、飲み込みているか、虚ろでわからない。


結構、立場上追い込まれている気がするのに。お腹は空くし、眠くもなるし、自分自身がわからない。


ただ、呼吸しているだけ。

ただ、動いているだけ。

ただ、立ち尽くしている。

ただ、生きているだけ。


ひたすら、無言で時間が駆け抜けているだけ。


金曜の晩。信浩がいなくなってから3日が経つ。

もう3日。まだ3日。


信浩からしてみたら、さしたるほどのことじゃないのかも知れないけど、私には大事だよ。

煙みたいにいなくなってから、もう3日目。


もしかしたら…。と、戻ってくる訳がないのに、期待してしまう自分に嫌気がさす。


あと何日こんなのが続くのか、数えるのが怖い。
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