切なさに似て…
よく考えると、私と信浩って。
何でも知り尽くしているようで実は、何も知らないのかもね。
勤め先は知らないし、仕事内容も知らない。
趣味なんて知らないし。寧ろ無いと思ってるし。
そうやって順繰り辿れば、知らないことばかりが、これでもかと溢れ出してくる。
それでも“友達”だったなんて笑いぐさだよね。
だから、黙って行ったのがやっぱりムカつくよ…。
パタパタとタオルで髪を押さえながら、再びレナの前に姿を現すと、サイズピッタリの新しい制服を纏ったレナが、ベッドの上で一人ファッションショーを開催していた。
ひざ小僧がすっかり隠れた足元を見て、私は思わず、バスタオルの隙間から笑いを吹き出す。
「スカート丈長くない。ダサっ」
そう言うと、レナは慌てて腰回りに手を添え、数回折り込んでみせた。
見え隠れした膝に、私は親指を立てグーサインを作る。
「暇なら裾縫えば?折るよりかはラインが綺麗だから」
何でも知り尽くしているようで実は、何も知らないのかもね。
勤め先は知らないし、仕事内容も知らない。
趣味なんて知らないし。寧ろ無いと思ってるし。
そうやって順繰り辿れば、知らないことばかりが、これでもかと溢れ出してくる。
それでも“友達”だったなんて笑いぐさだよね。
だから、黙って行ったのがやっぱりムカつくよ…。
パタパタとタオルで髪を押さえながら、再びレナの前に姿を現すと、サイズピッタリの新しい制服を纏ったレナが、ベッドの上で一人ファッションショーを開催していた。
ひざ小僧がすっかり隠れた足元を見て、私は思わず、バスタオルの隙間から笑いを吹き出す。
「スカート丈長くない。ダサっ」
そう言うと、レナは慌てて腰回りに手を添え、数回折り込んでみせた。
見え隠れした膝に、私は親指を立てグーサインを作る。
「暇なら裾縫えば?折るよりかはラインが綺麗だから」