神消し
いつになく真面目な顔で加賀が聞いてくるので博は少しとまどいつつも答えた。博「…えー?誰とって…。今日は当たり前に父さん、母さん…。それとカズキにも会ったな。あっ!そうそう、さっきの電話もカズキだ。」
加賀「あー!あのかわいー子やな?なんやー、真剣な顔で何話してたん?密談なんてごっつ怪しいわぁ!!」
笑いながらそう言う加賀に拍子抜けしながらも博は答えた。
博「別に密談なんかじゃねーよ。明日あいつ部活ねーし俺の家来るってゆー約束しただけだよ。」
加賀「そーなん?んぢゃ俺もお邪魔するわー♪」
博「何で!?」
加賀「だってあの子ごっつカワイー顔してんやん?目の保養v目の保養vvv」
博「ぁ…そ。」
呆れ返った博はツッコミすら入れる気にもならなかった。
加賀「んでぇ?他は最近誰におぅたぁ?」
先程よりは和らいだ顔で再び聞いてきた。何がそれほど気になるのか博には解らなかったが昨日のことを振り返り答えた。
博「えーと…昨日は家族全員にじぃちゃんに…」
(━━━━あの男…)
博は別に言う必要もないと判断した。
博「…それだけだな。」
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