神消し

加賀が手を差出し二人は握手した。
加賀「あっそやそや。今日ってさ博やんとカズキちゃん何で集まったん？街でも行くん？それとも家でゲームでもすんのかぃ？」
博「いや、神社に…」
加賀「はぁぁぁッ！？夏休み最初に出かけるトコが神社かいなッ！しかも男二人で！？」
『………………』
加賀にツッコまれどう説明するか考えていた時だった。一階から博の母親の声が聞こえた。
「博〜〜〜〜〜！ただいまぁ〜！ケーキ買ってきたわよー。それと！お客さんよッ！！！」
博「わかったー！…って客！？誰！？」
「カズキちゃんと負けず劣らずのきれいな子よッ！」博「………男？女？」
「やぁねッ！男の子に決まってるでしょ！！あんたに女の子のお客さんなんて来たら母さん泣いて喜ぶわよ！」
加賀は爆笑しながら博に話かけた。
加賀「博やん不憫やなぁ〜！！！俺らも行こーで、カズキちゃん！」
カズキ「え？博先輩いいんですか？」
博はムスっとした表情で答えた。
博「…いーよ別に。待たせちゃ悪いし降りようぜ。」三人は狭い階段を一列に並んで降りて行った。