神消し
それからの加賀は毎日遊び惚けた。カラオケ、ゲーセン、ボーリング、ダーツにビリヤード。少しアウトドアに釣り。
そして所属している演劇部の練習を少し。
五日目の朝、カズキからの電話に加賀はハイテンションだった。
加賀「カズキっち〜☆★!!どなぃしたん〜??」
カズキ「(呼び方変わってる…)Good morning!加賀先輩、由清さんが話していたことを少し調べたのでその事を話しておこうと思って。」
加賀「おッ!そーいえばそんなこともあったなぁ!!集まる日もうすぐやったよな?」
カズキ「……あのですね、この辺り一帯で昔長年飢饉があったと。村人は飢饉から村を救うために生け贄を差し出したそうです。ここからです。その生け贄はただの生け贄ではなく、ある一族の女性と決まっていたと。」
加賀「……由清ちゃんが言ってたことと繋がる…。」カズキ「それも、不思議な力を持った一族だったらしいです。…資料にはその一族は巫女を代々だしてきた家系かまじない師の家系だろうと書かれているんですけど。」
加賀「……冗談とかやなかったんかいな…。…カズキっちはそれでも行くんか?」
カズキ「えぇ。」
その一言に加賀も腹を括った。
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