神消し
由清が布に包んでいる長い物を指さした。
博「ぶ、武器ッッ!?」
由清「普通の人間が土蜘蛛と戦うのに武装なしで勝てるわけないだろう。」
加賀「それもそやな。で?中身は何や??」
そのまま加賀は包んでいる布をはずした。

カズキ「……これ、刀本物ですか?」
由清「当たり前だ。」
博「こっちは槍に弓矢……。」
加賀「すごッ!!ホンモンなんて初めてやわぁ〜!」
博、カズキ、加賀は目を輝かせている。
由清「誰がどれを使うかは各自に任せる。」
博「そんなテキトーでいいのかよ」
加賀「俺演劇で刀と槍なら使ったことあんねん!」 博「小学校低学年の頃少しだけじいちゃんから剣道ならってたから俺に刀使わせてくれよ。」
加賀「なんや。博やんえぇとこ取りやな。ま、えぇわ。俺が槍で博やんが刀やったらカズキっち、残りモンになるけど弓矢でえぇか?」
カズキ「僕、弓矢なんて扱ったことないですよー?」由清「お前達の中学には弓道部があるだろ。誰かに教えてもらえ。」
カズキは少し困った顔をしたがうなずいた。
加賀「由清ちゃんの武器はなぃんか?」
由清「俺は結界を張る。戦うのはお前達だけだ。」
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