神消し
周囲に気付かれないためか三人の足取りは早かった。予定時刻よりも早くに神社に着いたがそこにはすでに由清がいた。
由清「遅い………」
加賀「予定よか早いやん!!」
博「お前が早く来すぎなんだろー!」
カズキ「ま、まぁまぁ二人ともおさえてください。」
由清「さっそく山に入るぞ!」
ぶつくさと文句を言う博、加賀を無視して由清は山の麓まで歩き始めた。それから四人は辺りの不気味な静けさに遠慮し一言もしゃべらなかった。
博「てっとり早く頂上目指すならここから登ったほうがいいな。」
由清「博の判断を信じよう。」



山を少し登った辺りで鳥居が見えた。
加賀「懐かしいなぁ〜!昔ここでよぉ、かくれんぼしとったもんなぁ!!」
博「昔から不気味なトコだとは思ってたけど今改めて見ると……。」
カズキ「余計に不気味ですね…。」
博「この鳥居を潜って行くのか?」
由清「ああ。中に入ると俺は本来の姿に戻ることになるが驚いて奇声をあげたりするなよ。」
そのまま由清が先頭切って鳥居を潜った。
全員が鳥居を潜り終わるとカズキが一番に開口した。カズキ「Look up in the sky!」
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