神消し

変化

始業式の朝、別に加賀と一緒に学校へ行く約束をしたわけでもないのだが、先に家を出て学校へ向かっていた博の隣に気が付けば加賀がいた。　
加賀｢おはよーさん！｣

博｢おーす。…お前いつのまにいたんだよ。｣
加賀｢博やんが歩くの遅いんや。…に、しても今日からまた学校てヤやなぁ…｣
深い溜息をすると後ろから聞きなれた声がした。　

カズキ｢おはようございます、先輩。｣
加賀｢おー！カズキっちやんかぁ！！おはよーさん！｣
博｢おはよー、宿題サンキューな！｣
カズキ｢You'er Welcome｣　三人で雑談をしているうちにあっという間に学校に着いていた。　　
下駄箱でカズキと別れた二人は自分たちのクラスのある南校舎三階に向かった。　
３‐４。ここが博たちの教室だ。教室のすぐ目の前には職員室や会議室へと繋がる、屋根のない吹きさらしの渡り廊下がある。冬はとてつもなく寒いがこの時期は一番過ごしやすい教室だ。　　
教室に入ると１ヶ月一度も会わなかったクラスメイトもいるので夏休みの話題に花が咲いていた。