神消し
仕方なく皆の興味がそれるまで待つことにした二人は一応、由清が変なことを言いださない様に聞き耳をたて、いつでも出動できる距離に身を置いた。
「神之さん、その髪の色ってどうしたの?」
(━━さぁ、どう答える由清)
二人の心配を余所に由清はスラスラと答える。
由清「これ?母がイタリア人で赤毛だったんだけど、年々てっぺんから次第に茶色がかってきちゃったの。すごく中途半端でしょう?だから始業式前に茶色に合わせるために少し染めたんだけどもう色落ちしちゃって……。でも本当はもっと明るい赤なんだよ。」
爽やかに笑う由清。
ハーフであることに騒ぎ立てる周囲の取り巻き。
(━━誰だお前ーーーー)
驚愕する博と加賀。
加賀「ちょお博やんあれほんまに由清ちゃんかいな」
博「じゃねーだろ!どー考えたってあんなの由清じゃねー」
二人が由清の事で騒いでいると当の本人が少しだけ二人の方を振り返った。
どこまでも黒いオーラを放つクールで不敵な笑み。
それはまさしく由清本人である証。
二人はハモった。
「つくりか………。」
「神之さん、その髪の色ってどうしたの?」
(━━さぁ、どう答える由清)
二人の心配を余所に由清はスラスラと答える。
由清「これ?母がイタリア人で赤毛だったんだけど、年々てっぺんから次第に茶色がかってきちゃったの。すごく中途半端でしょう?だから始業式前に茶色に合わせるために少し染めたんだけどもう色落ちしちゃって……。でも本当はもっと明るい赤なんだよ。」
爽やかに笑う由清。
ハーフであることに騒ぎ立てる周囲の取り巻き。
(━━誰だお前ーーーー)
驚愕する博と加賀。
加賀「ちょお博やんあれほんまに由清ちゃんかいな」
博「じゃねーだろ!どー考えたってあんなの由清じゃねー」
二人が由清の事で騒いでいると当の本人が少しだけ二人の方を振り返った。
どこまでも黒いオーラを放つクールで不敵な笑み。
それはまさしく由清本人である証。
二人はハモった。
「つくりか………。」