神消し
携帯を切り、少しボーっとしている時だった。ガラッという音とともに博の部屋の窓が開き、一人の少年が現われた。
「はっくやーん!!何や何やー??似合わんでぇ?そのシリアス顔!」
博「悪かったなぁつーか加賀ッ!窓からうちんち入ってくんなって何度言ったらわかるんだよ!」
窓から現われた少年は加賀佑一。博の隣の家に住んでいる幼なじみだ。博にとっては傍迷惑な存在であった。思わず博がため息をつくと
加賀「あーーーっ!!今絶対オレんことウルサイ奴ー!とかメイワクな奴ー!て思ぅたやろっ!」
博(相変わらずコイツの動物的カンはすごいな…。)加賀「そんな事よか、さっきの電話コレ?」
小指を立ててにんまりとした笑顔で加賀は言った。
博「くだんねぇ。」
呆れたような目で言った博だが加賀は引き下がることなくしゃべり始めた。
加賀「なんでやぁー!?この歳になって女の子興味なぃんゆーんか!そんなんお前くらいやでッ!?もーちょお山以外に目ぇ向けてみや!オモロイもんぎょーさんあるでぇー!!」
博「……。」
加賀「博やんさー…。」
博「?何だよ」
加賀「最近誰とおうた?」博「?」
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