【企】笑う角には愛がある?!
――「うん。それがどうかした?」

あたしの投げたストレートを、あっけなくじゅんちゃんにかわされた。



それと同時に、カウンターを食らってしまう。


「じゅんー?」

そう言って彼の手を握る、華奢な白い手。


「秋那?」

偶然にも、名前の漢字が一文字同じだったことが悔しかった。






まだ、ちゃんと伝えられていなかったのに。


あたしの恋は、初恋は、あっけなく散ってしまった――。
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