春が来るまで…
こうして僕と喜美の交際が始まった!




僕も喜美も自転車通学じゃないのに、何故か自転車置き場で待ち合わせた。




僕は喜美に理由を聞いた。




喜美は自分でもわからないと笑った。




『男の子と一緒に帰るの、初めてだから…』と照れながら笑った。




僕たちは、手をつなぐ事も出来ず、喜美の家まで歩いた。




喜美の家の前で、手を振って別れた。




僕は帰り道、スキップしたいのを必死で堪えた。




顔がにやける。




鼻歌が勝手に飛び出す。




僕は片思いの時より、喜美の事が好きになった。
< 16 / 63 >

この作品をシェア

pagetop