春が来るまで…
僕と喜美は毎日のように一緒に帰った。




教室から一緒に出るのは恥ずかしかったので、校門の辺りでいつも合流した。




僕は毎日、喜美を家まで送り、そこから更に一時間かけて自分の家に帰った。




辛いと思ったことは一度もない。




僕は一分一秒でも、喜美と同じ景色を見たかった。
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