春が来るまで…
付き合い始めて2ヶ月。
学校は既に夏休みに入っていた。
終業式の日、僕は初めて喜美の手に触れた。
帰り道、死ぬほど勇気を振り絞り、『行こう』と左手を差し出した。
喜美は頬をうっすらピンク色に染め、僕の左手に喜美の右手を乗せた。
僕たちは、初めて手を繋いでいつもの道を歩いた。
景色がいつもより輝いて見える。
二人の握った手の汗は、夏の太陽のせいだけではなかった。
学校は既に夏休みに入っていた。
終業式の日、僕は初めて喜美の手に触れた。
帰り道、死ぬほど勇気を振り絞り、『行こう』と左手を差し出した。
喜美は頬をうっすらピンク色に染め、僕の左手に喜美の右手を乗せた。
僕たちは、初めて手を繋いでいつもの道を歩いた。
景色がいつもより輝いて見える。
二人の握った手の汗は、夏の太陽のせいだけではなかった。