春が来るまで…
最近では、教室から一緒に帰るようになった。




それでも、さすがに恥ずかしいので、学校から少し離れてから手をつないだ。




喜美の手は小さい。




僕の手も、男の中では小さい方だった。




僕たちの手は、ぴったりとフィットした。




まるで初めから『手をつなぐ運命』だったかのように…
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