春が来るまで…
僕たちは暗い気持ちでため息をついた。




なかなか会えなくなる…。




親に頼めば車を出してくれるだろうが、まだ僕たちの関係は親に伝えられずにいた。




特に、喜美は一人っ子で、親にとても可愛がられている。




『彼氏がいるなんて知ったら、お父さんが暴れるかも…』と喜美は前から言っていた。




僕たちは喜美の机と、隣の剛の机に座り、また深いため息をついた…。
< 35 / 63 >

この作品をシェア

pagetop