春が来るまで…
『ところでお前ら、もうエッチしたんか?』




突拍子もないことを先生は真顔で聞いてきた。




僕も喜美も顔が赤くなる。




『してねーよ!何だよ急に…』




僕は心臓をドクドク言わせながら先生を睨む。




『ほんとかぁ?』笑いながら先生が二人の顔を交互に見る。




『マジだって。喜美の前で言うの…やだけど…。興味ないって言ったら嘘になると思う。でも僕、急いで大人んなんのもったいねーって思う。急いだってしょうがない…。僕たちまだ中二だぜ?』




先生はニッコリ微笑むと、僕たちの肩に手を置いた。
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