春が来るまで…
『お前たち、いい恋してんな!俺、嬉しいよ。最近は中学生や小学生までエッチだセックスだ処女だ童貞だなんて、乱れすぎてる。』




先生は真面目な顔で言う。




『お前らの恋、真っ白な雪みたいだ。東京から来た俺は、冬は寒いし雪は多いし…正直嫌いだった。でも、お前ら見てたら、何だか好きになれそうだよ、冬…』




肩に置かれた先生の手は熱かった。




僕は愚痴ってばかりじゃなくて、もっと前向きに考えようと思った。




雪国生まれの雪国育ち。




雪になんて負けてらんねー!




僕も冬を好きになろう。




喜美と過ごす冬を楽しもう!
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