春が来るまで…
三人の間に沈黙がやってくる…。




その沈黙を破ったのは、思案げにしていた先生だった。




『今から俺の車で行くか?俺が間に入ってやる』




僕も喜美も驚いた。




先生ってそんなこともしてくれるもんなの?




先生は僕たちの顔を交互に見つめる。




『いいんですか…?』




先に言ったのは喜美だった。




僕もすがるような気持ちで先生を見る。




先生は大きく頷いた。
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