春が来るまで…
先生は喜美の家でした挨拶と話を母さんに話した。




母さんは驚いていたけど、喜美を見て『可愛い子じゃない!』と僕を肘で突っついた。




喜美が僕の家のダイニングにいるのがとても不思議だった。




喜美は緊張してカチカチだったが、そんな喜美が僕は無性に愛しくて仕方なかった。




親父には母さんからちゃんと話してくれると言ってくれた。母さんは喜美が気に入ったようだ。




僕は、僕と小学生の弟との男二人兄弟だった。




『うちにもこんな可愛い娘がいたらねぇ…』なんて笑っていた。




特に反対されることもなく、でも『男のあんたが喜美ちゃんをちゃんと大事にするのよ!』と念を押されて話は終わった。
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