【企】エープリル・フール
「…意識してる事は確かなんじゃないの?」
そうだよね…。
確かに、こないだから私がタケルを避けていたし。
ましてや、あんな夜があったから気にならないって訳ではないよね。
「もう一度、気持ち伝えても、ありなんじゃないかな?
タケル先輩も、簡単に女の子を抱くようには見えないもん」
恵美は、最後のカフェオレを飲み干して優しい眼差しで私を見た。
「…恵美、ありがとう!!」
可能性があるのなら……
それに、懸けてみるのも悪くないかもしれない。
嘘を重ねた罪悪感が胸を痛めるけど、ちゃんとタケルに話して、封印していた気持ちを…。
もう一度、伝えたい。
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