【企】エープリル・フール
部屋に入って、リンゴを出すと下手くそだなぁ…と言ってベッドへ寝込んだ。
熱は、まだ下がらなくて。
薬を飲んだら、帰るつもりだった。
爆睡状態のタケル。
そっと、近寄ってみる。
「……タケル。ごめんなさい!私、嘘ついてた。
1年前のエイプリルフールの日に、大好きって言ったでしょ?あれから、私の気持ち…変わってないんだよ…」
寝ているタケルに話し掛けて、どうにもならないんだけど。
次々と言葉が出るのは何故?
「彼氏に振られたのも嘘なんだよ。いや!彼氏なんて始めからいなかった。
それはね?タケルに近づきたくて…!
私、最低な女だよね…」
知らぬ間に、涙が出てきて。
タケルから離れる。
もう、いっぱいいっぱいだよ。
寝ているタケルを起こさないように、静かにタケルのアパートから出た。
最後までずるいかもしれない。
でも。
これでいいんだ。
.
熱は、まだ下がらなくて。
薬を飲んだら、帰るつもりだった。
爆睡状態のタケル。
そっと、近寄ってみる。
「……タケル。ごめんなさい!私、嘘ついてた。
1年前のエイプリルフールの日に、大好きって言ったでしょ?あれから、私の気持ち…変わってないんだよ…」
寝ているタケルに話し掛けて、どうにもならないんだけど。
次々と言葉が出るのは何故?
「彼氏に振られたのも嘘なんだよ。いや!彼氏なんて始めからいなかった。
それはね?タケルに近づきたくて…!
私、最低な女だよね…」
知らぬ間に、涙が出てきて。
タケルから離れる。
もう、いっぱいいっぱいだよ。
寝ているタケルを起こさないように、静かにタケルのアパートから出た。
最後までずるいかもしれない。
でも。
これでいいんだ。
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