プリカレ!
「さゆ、さゆ!」
「えっ、なっ、なに……!?」
 うわ・・・みんなすごい見てる…。どうゆうコトッ!?
 自己紹介、さゆの番だよ。
 そう小声で言われやっと気付いた。
 弾かれたように立ち上がりとりあえず自己紹介。

「え、と・・・南中出身、春田紗雪、
 です・・・」
 苦笑い、としか言いようがないような
 ぎこちない笑顔をうかべるあたし。
 さっそく、目立ってしまった。
 
「紗雪ィィ~!!
 あんたあのコみてたんでしょお~
 紗雪はかぁいいコに目がないからねぇ」
「そっ、そんなことッ」
「うんうん、そっかぁ。なるほど~」
「ちょっと!あたしの話きーてよっ」
「だってあれは見とれてる顔だったもん」
「もーっ!有希のバカ」
「あんたよりは頭いいもん」
 こんな会話をしながら
 帰り道を歩いていたあたしは
 次の瞬間見えた光景に
 とても大きな衝撃を受けた。
 

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