災い転じて恋となる★!?


「……君のお父さんのこと
 なんだが…」

「……」

“お父さん”

家族を崩壊させた張本人…

「…彼をあまり憎まないであげて
 ほしい…」

「…すいません…いくら院長さんの
 頼みでもそのお願いをきくことは
 出来ません…」

ジャージの裾を力一杯握る…

「…君の気持ちもわかる…だが彼は
 本当に人を殺すような人間なのか…
 君だって本当は気になっているん
 じゃないかな…」

確かに…お父さんはあたしが
小さい頃からとても優しかった…

お母さんともすごく仲良くて…
あぁ…お母さんに嫉妬したことも
あったっけ…

それなのに……

「あっ!部屋用意しといたから
 そっち使ってね…あんまり
 悩まなくてもいいよ…^^
 ただ…お父さんも心配してる
 と思うよ…じゃぁ失礼するね」


---キィー…パタンっ
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