addiction to you~改善青葉学園~


「…」


その姿を見て、日向は止まった。


大切な子と姫が重なったからです。


「太…陽」


日向は呟いた。


「太陽?」


姫は首を傾げた。


「何でもないから…気にしないで」


日向は後を向いた。


「孔雀 太陽」


後を向いた日向に、姫はそう言った。


それを聞いて日向が振り返った。


「…何で、その名を」

「知ってますよ。彼女は、有栖川学園にいましたからね。そして…深栄も」


姫は静かに言った。


「…」


黙り込む日向。





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