addiction to you~改善青葉学園~


座っていた男以外、立っている者はいなかった。


「弱いな、お前等。ガッカリだ…そうそう、俺は柿崎 芹だ」

「やっぱり…お前が…柿崎…せ…り…か」


緑は途切れ途切れで言った。


「お前は、青葉の頂点に立ってる男だろ?つまんなかったぜ!じゃあ、死にな」


芹は、緑の顔を踏みつけようとした。


「待て。柿崎 芹」


声が響いた。


聞き覚えのある声。


「…学園長」


「全く、無茶をするなと何回言っても無駄ですね。貴方達は」


学園長は血だらけになっている緑達を見て溜め息をついた。


「学園長が何のようだよ」

「私の大切な生徒を、此処までしてくれたのですから覚悟…出来ていますね?」


ニコッと笑顔で言ったが、目が笑っていない。


その表情は今迄で一番恐ろしい。





< 182 / 368 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop