addiction to you~改善青葉学園~
歌が歌い終わると、シーンとなり歓声が沸き起こった。
(あんなに騒がしかったのを静かにさせて、こんなに歓声が…僕には、こんな歓声を起こす事はまだ出来ないよ…クソッ勝てないのかよ)
彗は手をギュッと握り締めて悔しがった。
(僕って何だよ。1番になって、僕を莫迦にした奴等を見返すって決めたのに。こんな所で、終わるわけにはいかないんだ。絶対、抜かしてやる!!)
闘志剥き出しで、PDを睨む彗。
「いい眼をしていますね」
そんな彗に話しかけてきた者がいた。
「誰、アンタ」
「初めまして。色恋 彗君」
「なっ、何で僕が色恋 彗だって判ったんだ。今は、ウィッグだってつけてないのに」
彗は驚いた。
「フフフ、何故でしょうか?」
「でっ、何の用だよ」
「貴方を、私の学園に誘いに来ました」
「アンタの学園?」
「私は、青葉学園学園長をしている、王ノ宮 歩夢と申します」
学園長は静かに言いました。