addiction to you~改善青葉学園~
「姫の事が心配ですか?」
その時、誰かがやって来た。
「…学園長」
「もう一度訊きます、姫の事が心配ですか?」
学園長は真剣な目で言った。
「心配に決まってるじゃないですか!」
緑は答えた。
「クフフ…貴方達が、追い出したと言うのにですか?」
不敵に笑って言った。
「…それは」
何も言い返せない1-Dの者達。
「仲間だから、隠し事は無しなんですか?仲間だからこそ、言えない事もあるんですよ」
その言葉が妙に胸に響いた。
「それを、理解しないで貴方達は姫を傷つけた…最低ですね…それでも…それでも、私の生徒何ですか。私は人の心を傷つけさせる為に、この学園に呼んだのではないんですよ。それを、解ってるんですか」
感情を表に出している。
こんな風に感情をむき出しにしている学園長は滅多にない。
「仲間だからこそ…言えない事」
緑は呟きました。
「そうですよ。言いたくても言えない…それが、どんなに辛いか解るんですか?姫は、ずっと抱え込んでいたんですよ。それで、バレたら仲間じゃない?何ですか、貴方達は!」
近くにあった机を思いっきり叩いた。
その音が響く。
「姫は、貴方達の心の傷を消す為にいたんですよ。姫のおかげで、心が癒された者だっているはずですよ」
一同は、黙って聞いていた。