addiction to you~改善青葉学園~
「立派な建物ですね!」
「学園長が寮ぐらいは立派にしたいって言ったんだ」
「学園長?」
「俺でも逆らえない」
緑は静かにそう言った。
目が恐怖で溢れている気がする。
そして、明後日の方向を向いていた。
「学園の頂点に立つ男でも、逆らえないんですか…」
「あの人に逆らったら此処では生きていけない。おっ、お前の荷物届いてるぞ」
「えっと…自分は何処の部屋ですか?」
首を傾げながら訊ねる。
「部屋は2人で1つ。今、空いてるのは…あっ俺の部屋だ」
「学園の頂点に立つ男と同じ部屋ですか…」
「何だ。その目は!」
緑は叫んだ。
「あっ!見慣れない子発見v」
明るい声で誰かが近付いてきた。