addiction to you~改善青葉学園~
「本当にすみません」
姫は頭を下げた。
「顔上げろ!」
そう言われたので、姫は顔を上げた。
「飼い主が責任取れ」
殴りかかってきた。
「危ない!桜!テメー、止まりやがれ!」
緑の声は、殴りかかろうとしている者の耳に届いていない。
そして、姫にも届いていなかった。
鈍い音がした。
「なっ…何!?」
殴りかかってきた者の拳は止められていた、姫によって。
「喧嘩を売るなら…相手を考えて売った方がいいですよ」
姫は止めた拳を退かし、殴りかかってきた者に目を見開いて言った。
その時の目は今までの優しいものとは少し違った。