addiction to you~改善青葉学園~


「深栄。本当に知らないんですか」


姫は日向の隠された目を見るようにして言った。


日向はそんな姫を見て、止まってしまった。


姫を見て、昔の事を思い出してしまったからだ。


「…太陽」


思わずそう呟いた。


「何か言いましたか?」

「…いや、何でもない。秋津は…昨日から帰って来てない」


日向はやっと質問に答えた。


きっとそれは、姫のおかげ。


「昨日から!?鳳明が何で…」


さらに不安をかきたてる。



2人は部屋を後にした。




「何で、桜を見てあの子が出て来たんだろう…不思議だな…
雰囲気が似てるからかな…解んないや」


日向は手で顔を押さえ、椅子から反り返った。





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