“涙空”㊤
『イチャついてない!』
私と和紀が2人でハモった。

私は和紀の顔を見る。

和紀も私を見ている。

目があった瞬間私と和紀は笑ってしまった。

そんな事をしながらいつの間にか空は暗くなっていた。

『あっ!ウチもぅ帰らな!』

春奈が口を開いた。

『じゃあ!帰る?』

「そだな!じゃあ!啓太!中野を送れよ!女の子1人じゃ危ないから!」
「わかってるよ!」

「じゃあ俺は美佐を送る!行こ!」

『うん!』

私は春奈と啓太にバイバイをして和紀と歩いて行く。

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