“涙空”㊤
和紀は私がつかまった事を確認してスピードを上げた。

8時に学校に着いて教室に向かう。

「はよ!」

ドアを開けるなり和紀は周りの友達に挨拶をしている。

『美佐!おはー!』

『彩!おは~!』

『何!今日は彼氏の植原くんと一緒か!』

『まぁね!』

『まぁな!』

私と和紀は同時に声を上げた。

『つぅか似過ぎでしょ』
『彩!似てないし!』

「俺と美佐は似過ぎなの!」

そう言い私に何度もキスをした。

『うわァァ!超ラブラブなんですけど!』
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