“涙空”㊤
「俺はぃぃケド…美佐の両親は心配しないん?」
あっ…そっか…。

でも私は絶対に行きたかった。

『大丈夫…明日ちゃんと謝るから…今日は…啓太ん家に泊まりたい…』

「そっか!ョカッタ!!じゃあ行こ!」

啓太は左の手を私の方に伸ばした。

私は右手を出した。

啓太の手は温かかった。
私と啓太はいろんな話をした。

あっという間に啓太の家に着いた。

『お邪魔します…』

「だから誰もいないって!」

『で…でも常識やし!』
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