“涙空”㊤
『ヤッター!わかった!』

『ネェ…美佐ちゃんだっけ?ヨカッタら友達になろう?ウチさぁ今友達いないし!ネっ!!ウチの事は春奈でいいからウチも美佐って呼ぶね!』

『ぇっ!!ちょっと!勝手に!』

キーンコーンカーンコーン!

チャイムが鳴った。

私は仕方なく席についた。

『和紀~…オハヨ!』

「はょ!どうしたん?」
『何か転入生ちゃんに友達になろうって言われた…』

「ヨカッタじゃん!」

『嫌だよ!』

「大丈夫だって!ムシしちゃえ!」
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