“涙空”㊤
『じっ!じゃあね…』

私は走って帰って家に着いて部屋に入った。

何やってんだろう…私。
啓太の事をまだ好きで断ったつもりなのに…いつの間にか…啓太を忘れさせてくれるのは…和紀だけなのかも!って…。

最悪だよね…。

私…啓太の事…まだ好きなのに…。

また涙が出てきた。

『ゥェェェェン!』

私は号泣してしまった。
『啓太ぁぁ!和紀ィィ!ゴメンねェェ!』

騙した私が悪い…。

啓太にこれから何言われようが私が全部悪いから言い訳なんかできない。
私はまたご飯も食べずに寝てしまった。

お母さんにも迷惑かけるね…。

ゴメンね…。
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