“涙空”㊤
「もしもし?美佐?」

か…和紀!

『和紀!』

「どうした?」

私はさっきの事を和紀に話したくなかった。

『ううん!何でもない!感動のドラマ見てて!』
「………そっか…」

一瞬…何か言いたそうだったけど和紀は話して来なかった。

『で…どうしたの?』

「あ…あのさ…明日は…学校来いよ!じゃあ…」
それだけ言い和紀は電話を切った。

ガチャ!

玄関のドアの開く音が聞こえた。

私はリビングに行った。
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