“涙空”㊤
『お母さんだって嘘だと信じたいの!』

『大介は?』

『大介は…お父さんに着いていった…』

お母さんは涙を流していた。

『お母さん…大丈夫だよ…お母さんは1人じゃない…私がいる…私はお母さんの傍にいるから…』
私がここで泣いたらダメだ…。

だから今度は私がお母さんを守らないと。

『ありがとう…美佐…』
私はお母さんが泣きやむまでずっと傍にいた。

だって前…啓太と春奈が仲よくて私が泣いていた時ずっと泣きやむまで傍にいたのはお母さんだった。

30分ぐらいしてからお母さんは泣きやんだ。

『ゴメンね!お母さん少し泣きすぎた!じゃあ!美佐おやすみ!』
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