“涙空”㊤
和紀…。

啓太…。

この2人が交互に浮かぶ。

パッ!とどちらかの笑顔が浮かび上がった。

私は急いで家に帰り部屋に行く。

ケータイを鞄から出し電話をする。

「もしもし…」

『和紀!さっきは…ゴメン…啓太にいきなりされて…ビックリして…戸惑って…あっ…プレゼントありがとう…明日からつけるね…』

「俺こそゴメン…俺まじで心配やった…」

『ゴメンね…じゃあ明日…』

私は電話を切った。

次に啓太に電話をする。
「美佐!」

『啓太…やっぱり私は和紀と共に過ごしたい…ゴメンね…』

私は啓太の言葉も聞かず電話を切った。
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