“涙空”㊤
『和紀…ゴメン…少し…1人で考えたい…』

私は鞄を持ち教室を出た。


『ただいま…』

「美佐!今日は学校行ったんじゃないの?」

『今日さぁマキ先が全然オモロクなかったから帰って来たァァァ!』

なるべく心配させたくない。

『じゃあ!部屋行くわ』
「美佐…何があったの?話して…美佐は私のお母さんなの…何でも話して…いつでもいいから…」
『ありがとう…お母さんの気持ちは嬉しいけど…本当に何もないよ…』

私は限界で部屋まで向かった。

部屋に着くと一気に涙が出てきた。

ケータイを開くといつの間にかメールが1件きていた。
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