“涙空”㊤
彩は私を睨んでいる。

『彩!お願い…信じて』
彩は返事もせず自分の席に着いた。

何で…何でみんな信じてくれないの?

私は教室を出た。

屋上に行こうか迷ったけど家に帰る事にした。

学校を出て家までの道のりを歩く。

あぁ…私…本当の事言っただけなのに…。

何で?

和紀も来なかったし。

本当に別れていいのかな?

私は嫌だよ…。

ねぇ…和紀?

和紀は私の事信じてくれるよね?

和紀…電話ちょうだい。
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