散弾銃プレアデス
あたしは、ただ隊長に見てほしかっただけなのに───
それだけなのに。
嬉しかったピンク色のふわふわスカートも、リボンも、つるつるの靴も、全部があたしを閉じ込めてるような気持ちになった。
いつもなら。
原さんに連れていってもらわないで、ミユさんに服を選んでもらわないでいたら。
あたしはいつもの隊服で、いつもみたいに演習場にいたのかもしれない。
それなら、その方が良かったのかもしれない。
あたしの服を見て、哀しそうな顔をしたミユさん。
安原隊長。
みんなに悲しい顔をさせたのは、いつもと違ってしまったあたしなんだと思った。