散弾銃プレアデス
「……〜っ!?」
すばるの目が点になる。白い頬がみるみる内に、目に見えて赤く染まっていった。
聞こえた口笛の奏者は原。ぷくく、と含んだ笑いを放って2人をじっと見つめる。
「昔はよくこうやったな」
安原は、腕の中のすばるに笑いかけた。
「……あ、あたしをですかっ」
真面目な顔をして問うすばる。
「お前以外に誰がいるんだ」
う、とうつむいたすばるに笑い掛けて、安原は続ける。
晴れた空から差し込む昼下がりの光がすばるの頬を撫でた。
熱くなる身体はそのせいだ、とすばるは自身に言い聞かせてうつむく。
「なぁ皆瀬」
安原と目を合わせれば、このまま自身が真っ赤になって弾けてしまいそうだった。
それでも、名を呼んだ人の腕の中ですばるは応えた。
「…はい、隊長」
「俺はお前が好きだ」