散弾銃プレアデス
「…、……よし」
すまない、と言い掛けた自分に驚きが隠せなかった。隊員達の中にも、それに気付いた者がいたのだろう。
微かに震えた声が自分を呼んだ気がしたが、安原は聞こえなかったふりをした。
「さて、腐るほどに教えてきた緊急配備姿勢だ――……行くぞ!」
安原の号令に隊員達が一斉に敬礼を返す。
次の瞬間には皆既に駆け出し、確実にそれぞれの持ち場を埋めにかかっていた。
安原もまた一部の隊員達の後ろについて、格納庫へと向かう。