散弾銃プレアデス
「な……」
三浦の目が点になった。構わず続けるすばるの目線は揺るがない。
「あたし、あたしの『家族』、忘れちゃったみたいなんだ」
淡々と話す少女は年相応の笑顔と共にそう言い切った。
「だから、『家族』を教えてほしいの」
「…すばる」
「なぁに?みうさん」
三浦はぼふぼふ、とすばるの頭を撫でた。
「わかった。途中で飽きたなんて言うなよ」
三浦は妙に静かになった西の夜空を見上げた。
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