散弾銃プレアデス
「………は?」
「なんだい、そんなことを心配してたのか…ここに居れば安全だよ、御堂君」
座りたまえ、と傍のソファーを指差した芹沢が変に憂いた目で自分を見る。御堂は、己中に押し込めていた本音がとくとくと零れる音を聞いた気がした。
「君は気丈な女性だが、やはりは人の子と言うことだね―――なに、心配することはない。危険ならヘリなり専用機なりで向こうの国へ飛べばいい…海外視察、会談を口実にね」
「……そうですね」
あぁ、この豚野郎を
この場で打ち殺してやろうか。
芹沢が、おおよそ似合いはしない微笑をたたえて言った。
「ここにいなさい、御堂君……沈められたんだろう、大型戦艦が。あそこはじきに墜ちる」