散弾銃プレアデス
すばるの小さな手が真っ赤に変色し、感覚が失くなってきた頃。
「……あ!」
がしゃんと音を立てて鍵が落ちる音に、すばるは表情をぱっとほころばせた。
人の気配の無い武器庫に機械音がゴウゴウと響く。
壁に掛けられた銃に駆け寄り、三浦の言葉を思い起こしながらそれらを吟味していく。
「………!」
金色に輝く銃身とサイレント機能の為の部品を手にする。手当たり次第にではなく、確実に判別しながら弾薬を掴むのは紛れもなく、“少女”で。
「タクティカルスナイパー、と」
遠くの方で何かが崩れる音を聞いた。
ぴたりと制止し、また動く。